大人になってダンスを始めた私がプロになった話し

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ダンスを始めるまで


ずっとダンスに憧れていた私。なかなか始めるタイミングがないまま、気付けば社会人に。
私は大学卒後に地元を離れて、県外で就職。そこでやっとやっとダンススクールに通いました。

ジャンルはストリートジャズダンス。安室奈美恵さんや、ジャネット・ジャクソンさんのツアー映像を見ていて、「やるならジャズダンスやってみたい!」と思っていました。

体験では、ストレッチ→筋トレ→基礎の動き→振付と進んでいったんですが、すっっっごく楽しくて、その日で申し込みました。「やっとダンスが踊れる!」、「先生みたいにカッコ良く踊りたい!」と夢中になりました。

ダンスをやって得られる「非日常感」「自分に集中する」時間を持つことは、社会人になったばかりでストレスフルだった私にとって、心が救われる時間になりました。

どうしてそんなにダンスにハマったのか

元々ダンスに興味があったのもそうですが、一番大きかったのは「自分に集中する」時間を持てたこと。
私、失敗をしたら引きずっちゃうタイプで。仕事でミスをすると「あーすれば良かったかな」「どうしたら良かったんだろう」とズルズルと落ち込みやすかったんです。

ただ、ダンスをすると一気に「自分だけに集中する」ことで頭を切り替えなければなりません。これが、私にとってダンスが救いになった理由です。なんというか「いちいちメソメソしてらんない!ダンスに集中集中!」という感じ。

また、ダンスをしていると出来なかったことが出来るようになったり、ダンス仲間とのつながりができて、楽しくてどんどんハマっていきました。

オーディション受けてみようかな?

今考えると、なんて無謀な!とも思いますが笑
ダンスが大好きな気持ちだけで、突っ走れると思ったんでしょう。県外でダンスを始めて1年くらい経った後、地元に戻りダンススクールを探したり、オーディション情報をチェックしました。

オーディションでは、私なんか初心者抜け出しきれてないのに、周りはめっちゃキレキレな人ばかりで!
「みんなヤバー!」「すご〜!」って思いつつ、振付を覚えるので精一杯。オーディションを受けている方々が短時間の振入れで、曲への没入感、表現力などを自分のものにしている姿がとても刺激になりました。あ、もちろんことごとく落ちまくっていましたよ!

たまたま縁があって、ダンス仲間ができ、Bjリーグ(現Bリーグ:ジャンパンプロフェッショナルバスケットボールリーグ)のチアダンサーのオーディションを受けました。チアなのでジャズ系にはなるんですが、私は基礎がしっかりできているわけではないので、ターン系、ジャンプ系などあまり上手には出来ませんでした。

なぜチアに合格出来た?

私がチアに合格出来た理由。それは・・・・

一発芸が出来たから!

どういうことー?!って思いますよね。でもコレが一番しっくりくる表現なんです。
厳密には「芸」と言えるかどうかは微妙ですが。大学生の頃、中国武術を習っていました。それで演舞が少し出来たので、自己PRの時に一生懸命練習した演舞を披露しました(それはもうキレッキレに演舞しました笑)。

ずっと後になってから先生(ディレクター)に、私を合格にするかどうか「ものすごく悩んだよ〜」と言われました。芸は身を助けるですね!
先生(ディレクター)、ありがとうございます‼︎

基礎基礎基礎!

チアでは週に2回レッスンがありますが、週末には長い時で6時間レッスンを受けました。とにかく基礎!

基礎がない私はレッスンがない方の週末(日曜日など)に、個人で5〜6時間自主練しました。週末だけでも通常のレッスンと自主練合わせると12時間くらい練習していたことになります。
また、いろんな身体の使い方が出来るよう、個人的にダンススクールへ通ってHIPHOPも習いました。
みんなが出来て自分が出来ないことの方が多いのは当たり前。
何が違うんだろう、どうすればいいんだろう、この時のアドバイスを徹底的に練習してみよう、と本業の傍らダンス練習を頑張っていました。

2年目でセンターに

チアで踊る曲が何曲かあるんですが、1年目は後ろ、端っこのポジションが圧倒的に多かったんですが、2年目の中盤からは前やセンターなどのポジションに少しだけ入れることが出てきました。

先生(ディレクター)に立ち位置の指示をされながら、表情は変えず。でも内心は「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー‼︎‼︎センター‼︎‼︎」って思ってました笑

これまで人一倍多く、色々な方から助言やミスの指摘を受けていて(みんなより基礎も経験もないので仕方ないことですが)、正直モチベーション辛いと思っていたので、私の努力が報われた瞬間でした。

チア卒業

今のシーズンで先生(ディレクター)が終了することを聞いて「先生(ディレクター)がポジションを決めてくれたことで救われたけど、いなくなるのか・・・」と寂しい気持ちと、来シーズンたくさんダメなところばかり指摘ばかりされたらどうしよう。「なんのために踊っているのか」「誰のために踊っているのか」の軸がブレそうだった私は、チアを卒業。

そして卒業した後に、フツフツと・・・本場のダンスが見たい!レッスンを受けたい!とロサンゼルスにダンスの短期留学を決めます!
その話はまた別記事で書いています。

最後に、プロとしての舞台

チアに合格して、たくさんの練習時間を過ごす中で「プロだから!」「プロ意識を持って」ということも何度も言われました。

正直、ピンとこなくて←あわわ

「プロ」というのが当時の私には「コレがプロだ!!」という確固たるものがなくて、とにかくみんなとの技術差を埋めるのに必死でした。

今でもコレがそうだ!と確信はないですが。間違えないとか、動きを完璧に揃えるとかもあると思いますが、観ている人の心が動くかどうかということもあるのかな、と今となっては思います。私は人を感動させる力がダンスにはあると思っていて、子供、大人関係なく観ている人の心が動けば、立派なダンサーです。

そして、心動いた方が年齢関係なくダンスに興味を持ってもらい「やってみたい」と思ってもらえると嬉しいです。

最後に話が逸れてしまいましたが、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
また次の記事も読んでもらえたら嬉しいです。

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