きっかけ
プロフィールにも書きましたが、私は大人になってからダンスを始めました。1年半後に、Bjリーグ(現Bリーグ:プロバスケットボールリーグ)のオーディションを受けてチアダンサーへ。チアダンスをしていた時から、通常のレッスンの他、個人ではダンススクールでヒップホップを学んでいました。また、ダンスの映画やドラマなども好きで、特に海外ドラマ「glee」を観ていましたが、色んなダンサーを見ているうちに「人を感動させる力がダンスにはある。本場のダンスが見てみたい・・・」と思うように。
チアダンスを卒業した少し後に、元々ちょっと行き詰まっていた仕事も退職。そして次の就職が決まる前に、後悔しないようにと「ダンス留学」をすることを決めました。
初めての海外
費用も考えて探していた所、ロサンゼルスで語学とダンスが学べるプランがあることを知り、エージェントと会って「ダンス・語学留学」を契約しました。ちなみに私は英語が話せません笑 聞き取りが少しできる程度。
当時、大韓航空を利用して出発しました。ちなみに長時間のフライトなんてしたことなかったのですが、事前に購入した本や機内の映画を見ながら過ごしました。現地に着くと、日本人スタッフが寮まで案内してくれたので安心でした。
今考えると「無茶なことしたな」と思いますが、とても貴重な経験になりました。寮にはダンス留学に来ていた日本人が数名と語学留学していた外国人が数名いました。もちろん、みんな全然私より若い人ばかりでしたよ。10代〜20代前半で、20代後半なんて私だけです笑
語学スクールがハリウッドの中にあった
寮から語学スクールまでは、徒歩とバスを利用して行きました。ロサンゼルスのバスでは「ピンポーン」のボタンではなくて、紐を引っ張ってブザーを鳴らす方式でした。思ってもみない鳴らし方でちょっと戸惑いました。
そしてスクールがハリウッドにあるので、バスから降りたら「ウォーク・オブ・フェイム」の星形の名前を見たり、路上パフォーマーを見たりしながらスクールへ。スクールではミニテストを受けた後にクラス分けされ、そこで勉強する流れでした。人数は日によって変わり、大体2〜4名程度だったんですが、学んでいた日本人が1人いたのですぐ仲良くなりました。先生もユーモアがあり、「畳のこと教えてよ!英語で」と言ってみたり、ハリウッドのお店に入って「なんでもいいから店員さんに質問してきて」と言ったりして。コスメショップや道行く人に質問したり、ビクトリアシークレットのお店に入ってみたり(可愛いジャージも見つけたので、授業後に購入しに行きました♡)。
留学前は「語学は別にいいから、ダンスだけが良かった(プランが無かった)」と思っていましたが、結果、語学スクールに行ってとても良かったです!
いよいよ、ダンスの本場へ!
ロサンゼルスには本当に有名なダンススクールがたくさんあります。例えば、ミレニアム(Millennium Dance Complex)、ムーブメントライフスタイル(Movement Lifestyle)デビー(Debbie Reynolds Performing Arts Studio )など。※私が行ったのは2014年頃でしたが、現在はデビーはダンスはオンラインのみになっているようです。
2017年にはプレイグラウンド(PLAYGROUND)などもオープンしていて、ダンサーにはますます最高な環境ですね!
ちなみにダンススクールまでは、ハリウッドにある駅から電車で通ったよ!
私がレッスンで最初に衝撃を受けたのは、割とすぐに振り付けに入るということ。日本でやってた入念なストレッチや筋トレは無かったので(ストレッチ自体はあります)、各々でレッスンではないところで身体は作っておく、ということかな?と思いました。その分レッスンでは振付がかなり長かったので、記憶力のあまりない私は大変でしたが、見るもの全てから刺激を受けました。
何より凄かったのは、やっぱり表現力!!Free Boogie さんのレッスンでは、ヒップホップの中にポッピング(体の一部の筋肉を弾くような動き)の要素も入りながらの振り付けだったんですが、曲がかかった瞬間に世界が変わって、「踊っている」より「表現している」を目の当たりにしました。
他に、Kyle Hanagamiのレッスンも受けました。時期がハロウィンだったこともあって、マイケル・ジャクソンのスリラーの曲で!曲が曲だったのでテンションが上がりましたが、何より踊っていて「わーめちゃめちゃ楽しいーっ」と思いながら踊っていました笑
踊っていてどんどんテンションが上がって、ダンスが好きで良かったな、と。笑いもあって雰囲気もとても良いレッスンでしたよ。
あとは、バーレスクジャズのレッスンも受けました。教えていたのはDelandisという男性の先生。レッスンはヒールで受けるのですが、先生のピンヒールの高いこと!そんな高さのあるヒールも履きこなしていて、身体の使い方、表現の仕方、先生だけではなくピックアップダンサー(先生がピックアップした方だけが踊る)の視線どれも学びになりました。
英語がしっかりわかっていたら、先生がどんなことを伝えたいのか、どこがポイントなのか、何を表現したいのかもっともっと理解できたのに・・・と悔しさも感じました。
寮での生活
寮では、部屋の人数によって料金が変わり、個室より4人部屋の方が料金が安くなります。私は、2人部屋にしたんですが、ルームメイトはほとんど部屋にいないか、常に携帯電話で誰かと話をしてるフランス人の女性でした。あまり仲良くはならなかったです。そもそも部屋にいない笑
日本人が4人と男性のフランス人、そしてメキシコ人女性と仲良くなりました。色んな話をしたり、寮でパスタを作ってみたり、メルローズのおしゃれなお店を歩いてみたりしてみんなで楽しく過ごすことができました。
グランドキャニオンにも行きたい
短い留学期間ではあったのですが、初めての海外!そして、寮に日本人が多かったことや気さくなフランス人と仲良くなったことから、私が「グランドキャニオンに行きたい!」と相談。みんな同意してくれて、レンタカーを借りて片道8時間かかる道のりでしたが行くことになりました。距離があるので、モーテルにも宿泊しながらの旅になりました。
道はあまり変わり映えのしない風景を行きましたが、夜には満天の星空やひんやりした空気、匂いがとても気持ち良かったです。
モーテルを早朝、暗いうちから出て、グランドキャニオンで朝日が上がる瞬間をみんなで見ました。
徐々に光が差し込んで、辺りが明るくなっている様子がとても綺麗でした。
リスやトナカイもいました。この時は色々仕事で悩んだ末に退職したのですが、これだけ壮大な自然を目の当たりにすると、とても小さなことで悩みすぎていたなと思いました。
そして帰りはルート66を行き、朝食を摂ったりショップを巡ったりして過ごしました。余談ですが、これまでパンケーキって私の中では「スイーツ」の部類だったんですが、ルート66を行きながら途中のレストランで食べた朝食では、パンケーキとベーコンがワンプレートで出てきました。ベーコンと一緒に食べていいのかデザート用?どうやって食べたらいいんだろう、と思いながら食べました。結果、甘くないパンケーキでベーコンの塩気ととても合っていて美味しかったです。
とても刺激たっぷりで、充実した旅になったよ!
まとめ
ダンス・語学留学を通して、ダンスに対する表現力の深さだけではなく、語学スクールでの優しいスタッフの方々、おしゃれなお店、人気のホットドック屋さん(ピンクス)、自然の壮大さを感じることができたり、どれもこれもが刺激的で本当に行って良かったです。人生を変える旅でした。
大人になってダンスを始めたけど、ダンスと出会わなければ「海外に行こう!」なんて思わなかったはずです。(英語が喋れないので笑)
ドキドキしたけど、ダンス・語学留学に行って本当に良かったです。宝物のような経験をすることができました。